介護医療院は、基本的に1型と2型に分かれていて、いずれも長期的な療養を目的としている部分は同じです。ただ、それぞれ利用対象となる人や、配置する人員の数などが異なります。1型は比較的病状が重く、容体が急変する恐れがある人が対象です。そして、医師1人が担当できるのは、利用者48人までです。さらに、ひとつの施設に医師が3人以上在籍する必要があります。また、看護師と介護職は、それぞれ1人で6人までの利用者を担当できます。
その1型に対して、2型は比較的容体が安定した人が利用することを想定しています。そこまで急を要する事態になりにくいため、医師は1人で100人までの利用者を担当できます。そして、ひとつの施設に1人だけ在籍するだけで問題ありません。看護師と介護職が1人が担当できる利用者の人数は、1型と実質的に変わりありません。とはいえ、1型ほど厳密ではなく、合計の7分の2程度を看護師が占めていることを意識すれば良いです。
1型と2型の介護医療院は居住施設と医療機関が一体となっていますが、それとは別に医療外付け型という種類もあります。名前の通り医療機関を別で用意するタイプで、そこに有料の老人ホームが付くような形です。具体的なサポート体制は2型に近いですが、2型の中でも要介護度が低く、自立した生活をしやすい人が対象です。そして、1型と2型はひと部屋で複数人の利用者が同居することが多いですが、医療外付け型だと個室にしやすいという特徴があります。